フリーレント物件とは

一定期間の家賃が無料

フリーレント物件とは、賃貸マンションやアパートを探している時に出てくる言葉です。
これは、入居後の一定期間の家賃が無料になるというものです。
一般的に1か月から3か月程度の家賃を無料にするということが契約内容に記載されています。

このような物件というのは、2000年ごろから現れるようになりました。
徐々に浸透していき、今では物件検索の条件の中に「フリーレント」という項目があるくらいになじみのあるものになりつつあります。

この、フリーレント物件の始まりは、少しでも賃貸物件の空室を埋めて家賃収入を得る状態を作りたいという大家サイドの考えで始まりました。
単純に考えれば、家賃を値下げすれば借り手がつくはずなことです。

しかし、家賃の値下げをしてしまうと、既に入居している人たちとの家賃の差ができてしまい不公平が起きてしまいます。
万が一、他の入居人に家賃を値下げたということがバレてしまえば他の入居者も家賃を下げてくれとクレームを出すのは当然の流れです。
そこで、フリーレント物件にすれば、表面上の額めんは同じであるために不公平感を感じさせることもないですし、値下げ要求が起こる心配もないのです。

フリーレント物件の注意点

フリーレント期間のうちに退去をしたいと思っても退去をすることはできません。
これは、致し方ないことです。
家賃は無料、解約もいつでも大丈夫という条件では、賃貸契約が成立しません。

そこで、フリーレント物件に入居する場合には、契約の内容が細かいものに変わることがあるので注意が必要です。
例えば、フリーレント物件に入居していての退出希望は他の人よりも滞在期間が長くなってしまったり、退去時にはフリーレントとして入居した期間の賃料のうちの何割かを返金する必要が出てくることがあります。

また、もしも自分たちがフリーレントで入居したということを口外してしまったら、それを聞きつけた入居者から不公平であるとしてクレームが入る場合もあります。
この場合、完全に逝ってしまった人に非がありますから、その家賃の変換だけでなく損害賠償を求められてしまうこともあります。

他にも、フリーレントであっても共益費や管理費、駐車場代を支払わなければならないこともあります。
これ自体は出費として問題ないのですが、法人として建物を借りていた場合には、会計処理がややこしくなってしまうので自分ではできずにプロに依頼しなければならないこともあります。