2人暮らし向け賃貸物件の選び方

2人暮らしで賃貸物件を借りるうえで気をつけたいポイント

2人暮らしの賃貸を借りる前に知っておくべき注意点について、以下のポイントを紹介します。

2人暮らし用の物件でも入居NGになるケースが多い

2人暮らし用の物件として広告されている部屋でも、実際には入居できない場合があります。
これは、大家さんや管理会社の判断によって、同棲や結婚前のカップルに対して入居を拒否することがあるからです。
その理由としては、友達同士で勝手に入れ替わったり、別れた後に家賃を滞納したりとトラブルが多いというイメージがあるためだと言われています。
そのため、2人暮らしを希望する場合は、事前に入居条件を確認することが重要です。

2DKの間取りは古い物件ばかり

2人暮らしに適した間取りとして、2DK(ダイニングキッチン付きの2部屋)が人気です。
しかし、2DKの物件は新築や築浅のものが少なく、古い物件が多い傾向にあります。
その理由としては、2DKは土地の有効利用にならないため、新しく建てる場合は1LDK(リビングダイニングキッチン付きの1部屋)や1R(ワンルーム)などの方が採用されやすいからだと言われています。
そのため、2DKを探す場合は、設備や防音性などに注意することが必要です。

基本的に1Kで2人暮らしは不可

1K(キッチン付きの1部屋)は一人暮らしに最適な間取りですが、2人暮らしには向いていません。
これは、1Kは基本的に一人用の物件であり、大家さんや管理会社から2人暮らしを禁止されていることがほとんどだからです。
また、1Kは広さも限られており、2人で生活するには狭すぎる場合が多いです。そのため、1Kで2人暮らしをすることはおすすめできません。

建物の構造は騒音に影響する

木造や軽量鉄骨などの建物は、隣人や上下の音が聞こえやすい傾向があります。
これは、2人暮らしにとってストレスの原因になり得ます。
特に、夜間や休日などに音楽やテレビ、会話などの音が気になる場合は、コンクリートや鉄筋コンクリートなどの建物を選ぶと良いでしょう。

住む地域の条件を決めておくこと

2人暮らしの場合、通勤や通学の便利さはもちろんですが、生活環境も重要です。
例えば、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの商業施設が近くにあるかどうか、治安や防犯対策がしっかりしているかどうかなどです。
これらの条件は、2人暮らしの快適さや安心感に大きく影響します。

あまりに高すぎる家賃にしない

2人暮らしの場合、家賃は一人暮らしよりも安くなると思われがちですが、それは必ずしも正しくありません。
実際には、部屋の広さや設備、立地などによって家賃は変わります。
また、2人暮らしでは光熱費や食費などの生活費も増えます。そのため、家賃を高く設定しすぎると、毎月の支出が多くなり、貯金や趣味などの余裕がなくなってしまいます。
一般的には、収入の3分の1以下が家賃の目安と言われていますが、2人暮らしの場合、合計の手取り月収の25%に収まる金額が理想です。
25%に収められれば、将来を見据えて貯金もできるので、結婚を考えているカップルは目安にしてみましょう。

部屋探しにおいて押さえておきたいポイント

部屋探しをする時は、最初にエリアを決めよう

2人暮らしを始めるにあたって、どこに住むかはとても重要なことです。
エリア選びには、交通の便利さや生活環境、家賃や治安など、さまざまな要素が関係します。
自分たちのライフスタイルや予算に合ったエリアを見つけるためには、以下のようなポイントを考えてみましょう。

・通勤・通学の距離や時間はどれくらいか?
・周辺に必要な施設やサービスは揃っているか?
・エリアの雰囲気や人口密度は自分たちに合っているか?
・家賃相場はどれくらいか?予算内に収まるか?
・治安や防犯対策は十分か?

これらのポイントをもとに、自分たちが住みたいエリアの候補を絞り込んでいきましょう。
インターネットや不動産情報誌などで、エリアの特徴や物件情報を調べると良いでしょう。
また、実際に現地を見て回ることも大切です。
エリアの雰囲気や物件の状態を確認するとともに、近隣住民や不動産屋さんと話すことで、より詳しい情報を得ることができます。

お部屋探しの条件を相談して、優先順位をつけておこう!

2人暮らしの部屋探しでは、自分だけでなくパートナーの意見も尊重しなければなりません。
お互いが満足できる物件を見つけるためには、事前にお部屋探しの条件を相談しておくことが大切です。以下のような条件を話し合ってみましょう。

・間取りや広さはどれくらいが理想か?
・駐車場やバイク置き場は必要か?
・バルコニー・ロフト・収納などの設備はどれくらい欲しいか?
・インターネットやケーブルテレビなどの通信環境はどうか?
・築年数や管理状況は気になるか?

これらの条件をもとに、自分たちが妥協できる点とできない点を明確にしておきましょう。
また、条件ごとに優先順位をつけておくことも有効です。優先順位をつけることで、物件選びの際に迷わず判断することができます。
また、不動産屋さんにも自分たちの希望を伝えやすくなります。

2人暮らしにピッタリな間取りとは

2人暮らしでは、間取りが快適さや生活の質に大きく影響します。
間取りには、一戸建てやマンションなどの物件タイプや、1LDKや2Kなどの部屋数や構造などがあります。
自分たちに合った間取りを選ぶためには、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

・プライバシーとコミュニケーションのバランスはどうか?
・キッチンやバスルームなどの水回りは使いやすいか?
・寝室やリビングなどの居室は広くて快適か?
・玄関や廊下などの動線はスムーズか?
・窓や照明などの採光・換気は十分か?

これらのポイントをもとに、自分たちが快適に暮らせる間取りを探してみましょう。
一般的に、2人暮らしには1LDKや2DKなどの間取りがおすすめです。これらの間取りでは、寝室とリビングが別になっているため、プライバシーとコミュニケーションのバランスがとれます。
また、キッチンやバスルームなどの水回りも広くて使いやすいです。
ただし、物件によっては間取りが狭かったり、動線が不便だったりする場合もあります。その場合は、家具やインテリアの配置を工夫することで、快適さを向上させることができます。

2人暮らしで必要な設備とは

2人暮らしをする場合、必要な設備は一人暮らしとは異なります。
例えば、キッチンやバスルーム、洗濯機などの水回りの設備は、2人分の使用量に対応できるかどうかを確認する必要があります。
収納スペースやクローゼットも、2人分の荷物を収納できるだけの広さがあるかどうかをチェックしましょう。
さらに、インターネットやテレビなどの通信設備も、2人で快適に利用できる環境が整っているかどうかを確認しておくと良いでしょう。

内見時の注目ポイント!

希望条件に近い物件を見つけたら内見です。内見時には、以下のポイントに注目してみましょう。

コンセントの位置

見落としがちなのがコンセントの位置です。「ソファーを置きたいと思った場所にコンセントがあった」など、引っ越ししてから気づき、もう一度家具の配置を考え直さないといけないケースもあります。
あらかじめ内見時にコンセントの位置を確認しておけば、家具の配置もイメージしやすくなるでしょう。
コンセントの位置は間取り図に記入しておくと、後からみてもわかりやすいのでおすすめです。

採寸

部屋のサイズに合わせて家具・家電を購入するために、冷蔵庫や洗濯機、カーテンなど必要最低限の採寸は行っておきましょう。
また、それぞれが一人暮らしをしていた場合、どちらの家具・家電を使用するか、または処分するのかの話し合いも大切です。
あらかじめ決めておくと引っ越しがスムーズになります。

立地

2人暮らしに適した立地は、交通や生活に便利な場所です。駅やバス停などの公共交通機関が近くにあることや、スーパーやコンビニなどの商業施設が徒歩圏内にあることが望ましいです。
病院や警察署などの公共施設も近くにあると安心です。

環境

2人暮らしに適した環境は、安全で快適な場所です。治安や防犯対策がしっかりしていることや、騒音や臭気などの環境問題が少ないことが望ましいです。
日当たりや風通しなどの自然環境も良いことが重要です。

2人暮らしの生活に必要なものとは

2人暮らしの生活に必要なものについて、以下のように分類してみました。

最初から用意すべきもの

2人暮らしを始めるときには、最低限の家具や家電、日用品などを揃える必要があります。
具体的には、ベッドや布団、テーブルや椅子、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機や掃除機、食器や調理器具、トイレットペーパーや洗剤などです。
これらは生活の基本となるものであり、ないと不便に感じるでしょう。
あとは忘れがちなのがカーテンです。カーテンがないと夜電気をつけた際に外から室内が丸見えになってしまいます。
プライバシーを守るためにもカーテンはすぐに設置しておきたいところです。

あとから買い足していくもの

2人暮らしを始めてから、自分たちの好みやニーズに合わせて買い足していくものもあります。
例えば、テレビやパソコン、エアコンや扇風機、照明やインテリアなどです。
これらは生活を快適にしたり楽しくしたりするものであり、必要に応じて購入すると良いでしょう。
ただし、予算やスペースの制約も考慮する必要があります。また、2人で相談して決めることも大切です。

以上が2人暮らしの部屋探しにおけるポイントです。
譲れない条件があれば優先順位を付けるなど、2人でしっかり話し合いましょう。
2人暮らしを成功させるために、あらかじめ計画的に物件選びとルールを決めておき、コミュニケーションを大切にすることで成功するはずです。